プールでコンタクトは絶対NG?!水中の危険と目のトラブル、徹底解説!
「プールの時、コンタクトつけたまま泳いでも大丈夫かな?」
「海や温泉でもコンタクトって外した方がいいの?」
夏休みや旅行、フィットネスでプールや海に行く機会が増えますよね。でも、コンタクトレンズを装用したまま水に入るのは、実はとっても危険なんです!「ちょっとくらいなら大丈夫でしょ?」と思っていると、取り返しのつかない目のトラブルにつながることも。
今回は、プールや海でコンタクトレンズを使うのがなぜ危険なのか、どんな目のトラブルが起こりうるのか、そして安全に水を楽しむための対処法まで、詳しく解説していきます。あなたの目を守るために、ぜひ知っておいてほしい情報です。
なぜ危険?水とコンタクトレンズの「相性の悪さ」
プールや海、温泉などの水の中には、目に見えない様々な微生物や化学物質が存在しています。これらがコンタクトレンズと結びつくことで、目に深刻なダメージを与える可能性があるんです。
1. 感染症のリスクが爆上がり!「アカントアメーバ角膜炎」に要注意
これが最も危険なリスクです。水道水、プール、海、温泉など、身近な水の中には「アカントアメーバ」という微生物が潜んでいることがあります。このアカントアメーバがコンタクトレンズの表面に付着し、角膜(黒目の部分)に侵入すると、非常に厄介な感染症「アカントアメーバ角膜炎」を引き起こす可能性があります。
症状: 激しい目の痛み、充血、涙が出る、まぶしい、視力低下など。
進行: 進行すると、角膜が濁り、最悪の場合、視力障害や失明につながることもあります。治療も非常に難しく、長期間にわたることも珍しくありません。
コンタクトレンズは角膜に直接触れているため、アカントアメーバが目に定着しやすく、まさに温床となってしまうのです。
2. 細菌やウイルスも大歓迎?!「細菌性・ウイルス性結膜炎」
アカントアメーバだけでなく、水中の細菌やウイルスもコンタクトレンズに付着しやすいです。これらが原因で、細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎(はやり目など)を発症するリスクが高まります。
症状: 目の充血、目やに、かゆみ、異物感など。
感染力: 特にウイルス性結膜炎は感染力が強く、周りの人にも広げてしまう可能性があります。
3. 水の成分でレンズが変形?!「トラブルの元」に
プールの消毒に使われる塩素や、海水の塩分も、コンタクトレンズに悪影響を与えます。
レンズの変形・劣化: レンズの素材によっては、水の成分によって変形したり、劣化したりすることがあります。変形したレンズを使い続けると、目に傷をつけたり、装用感が悪くなったりします。
タンパク質の付着: 水中の不純物や目の分泌物がレンズに付着しやすくなり、ゴロゴロ感の原因になったり、感染症のリスクを高めたりします。
4. レンズが外れる・流されるリスクも
水中では、水圧や水の抵抗でコンタクトレンズが外れたり、流されたりするリスクが高まります。水中メガネをしていても、完全に水の侵入を防ぐことは難しいでしょう。レンズを失くすだけでなく、外れたレンズが目に傷をつける可能性もあります。
プール・海でのコンタクトトラブルを防ぐ「鉄壁の対策」
コンタクトレンズを装用したまま水に入るのは、基本的にNGです。しかし、「どうしても度付きでないと困る!」という場合もありますよね。そんな時に、目の健康を守るための対策をご紹介します。
対策1:一番安全!「度付きゴーグル」や「眼鏡」を選ぶ
これが最も推奨される方法です。
度付きゴーグル: プールやスイミングスクールで泳ぐなら、度付きゴーグルが断然おすすめです。水中で視界を確保しつつ、直接水が目に入るのを防げます。
眼鏡: 水に入らない場合は、もちろん眼鏡が安全です。
対策2:最終手段!「ワンデー(1日使い捨て)レンズ」+「度付きゴーグル」
どうしてもコンタクトレンズを使いたい場合は、ワンデー(1日使い捨て)レンズを使用し、その上から度付きのゴーグルを着用するのが、次善の策となります。
使い捨てが重要: ワンデーレンズは、一度水に触れたらすぐに捨てられるため、微生物が繁殖するリスクを最小限に抑えられます。2週間交換や1ヶ月交換のレンズは、絶対に水中では使用しないでください。
ゴーグルで保護: ゴーグルを着用することで、直接水が目に入るのを防ぎ、レンズへの微生物の付着リスクを減らします。ただし、ゴーグルが完璧に水を防ぐわけではないことを理解しておきましょう。
対策3:水から上がったら「即レンズを外す&捨てる」!
もし、万が一ワンデーレンズを装用して水に入ってしまった場合は、水から上がったらすぐにコンタクトレンズを外して捨ててください。そして、清潔な水道水で目を洗い、可能であれば抗菌目薬を点眼すると良いでしょう(自己判断せず、眼科医に相談できるとより安心です)。
対策4:目の異変を見逃さない!「おかしいな」と思ったら即眼科へ
万全の対策をしていても、目のトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
目の充血
痛み
目やに
かすみ
ゴロゴロとした異物感
まぶしさ
など、いつもと違う目の症状が現れたら、すぐにコンタクトレンズの使用を中止し、眼科を受診しましょう。自己判断で市販の目薬を使わず、必ず医師の診察を受けてください。特に、アカントアメーバ角膜炎は早期発見・早期治療が重要です。
まとめ:安全第一で、快適な水中ライフを楽しもう!
プールや海でのコンタクトレンズの装用は、感染症をはじめとする目のトラブルのリスクを大きく高めます。特に、治療が難しいアカントアメーバ角膜炎は、視力に深刻な影響を与える可能性もあります。
あなたの大切な目を守るためにも、水に入る際は**「度付きゴーグル」や「眼鏡」を優先的に使い、「コンタクトレンズは外す」**ことを強くおすすめします。
もし、どうしても必要な場合は、**「ワンデーレンズ」を使い、その上から「ゴーグルを着用」、そして水から上がったら「すぐに捨てる」**というルールを徹底しましょう。
安全な知識を持って、目の健康を守りながら、快適な水中ライフを楽しんでくださいね!
水中で目を守るために、他に気になることはありますか?