カブトムシとクワガタの角はなんのため?子どももわかる昆虫のひみつ
「カブトムシやクワガタの角って、どうしてこんなに立派なの?」
夏の夜、街灯の下やクヌギの木で見かけるカブトムシやクワガタ。その特徴的な角や大顎は、見る者を惹きつけますよね。子どもたちの夏 自由研究のテーマとしても人気がある昆虫ですが、この角がなぜあるのか、本当の理由を知っていますか?
この記事では、カブトムシとクワガタの角の違いや、その驚きの役割を分かりやすく解説します。子どもたちにも楽しく読んでもらえるよう、クイズ形式の豆知識もご紹介します。
角は「武器」であり「ステータス」
カブトムシやクワガタの角は、オスにしかありません。この角は、主に次の2つの重要な役割を持っています。
1. 縄張りやメスをめぐる「喧嘩」の武器
カブトムシやクワガタのオスは、樹液の出る場所やメスをめぐって激しく喧嘩をします。カブトムシは、下にあるツノを相手の下に差し込み、持ち上げて投げ飛ばします。一方、クワガタは、大顎(おおあご)と呼ばれる大きな顎で相手を挟み、投げ飛ばします。
2. 子孫を残すための「アピール」
より大きく立派な角を持つオスは、栄養状態が良く、強いオスである証です。メスは、強い遺伝子を持つオスの子孫を残すために、大きな角を持つオスを好んで選びます。つまり、角の大きさは、オスの強さをアピールするための重要なステータスなのです。
カブトムシの角とクワガタの大顎、どう違う?
見た目は似ているカブトムシとクワガタですが、生態や習性、そして角の使い方も異なります。
カブトムシの生態と角:
カブトムシは、木の幹に頭を突っ込んで樹液をなめます。角を使って他のカブトムシをどかしたり、喧嘩をしたりする際にも、この「差し込んで持ち上げる」という習性が活かされています。
クワガタの習性と大顎:
クワガタは、大顎を使って樹皮を削り、樹液を出します。また、喧嘩では、相手を挟み込んで持ち上げ、投げ飛ばすのが得意です。クワガタは大顎の役割が非常に多岐にわたる昆虫なのです。
知ってた?昆虫の豆知識
Q. 角の大きさはどうやって決まるの?
A. カブトムシやクワガタの角は、幼虫時代に食べた餌の量や種類によって大きさが決まります。栄養状態が良い幼虫は、立派な角を持つ成虫に育つことが多いです。
Q. メスには角がないの?
A. カブトムシもクワガタも、メスには角や大顎がありません。これは、子孫を残すためのオス同士の争いには加わらないためです。
まとめ:角は「生きる」ための大切な道具
カブトムシやクワガタの角は、単なる飾りではありません。子孫を残し、自分の命を未来へつなぐための、とても大切な道具なのです。
カブトムシ 飼育やクワガタ 飼育を通して、昆虫の生態や不思議な世界を観察してみるのも楽しいですよ。