妊活中に知っておきたいホルモンの基礎知識:女性の体を支配する2つのホルモンとは?
妊活を始めると、「ホルモン」という言葉をよく耳にするようになりますよね。
「卵胞ホルモン」「黄体ホルモン」…専門的な言葉が多くて、「自分の体が今どうなっているのかよく分からない」と不安になる方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。女性の体のサイクルをコントロールしているホルモンは、主に2つ。この2つのホルモンの役割を知るだけで、自分の体と向き合うことがずっと楽になります。
今回は、妊活中に知っておきたい大切なホルモンについて、わかりやすく解説します。
妊活のカギを握る2つの大切なホルモン
女性の体で最も重要な働きをしているのは、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンです。
1. エストロゲン(卵胞ホルモン)
**「妊娠の準備を始めるホルモン」**です。別名「美人ホルモン」とも呼ばれます。
役割:
卵巣にある卵子を育てる
子宮内膜を厚くして、受精卵が着床しやすい状態にする
排卵を促す
分泌時期:
生理後から排卵期にかけて、分泌量が増加します。
体への影響:
心身ともに調子が良く、肌や髪のツヤが良くなる時期です。
2. プロゲステロン(黄体ホルモン)
**「妊娠を維持するためのホルモン」**です。
役割:
子宮内膜をさらに柔らかくし、受精卵が着床しやすい状態にする
妊娠を維持するために、体温を上げる
子宮の収縮を抑える
分泌時期:
排卵後から次の生理まで、分泌量が増加します。
体への影響:
眠くなったり、イライラしたり、むくみやすくなったりと、いわゆるPMS(月経前症候群)の症状が出やすい時期です。
ホルモンで変わる!女性の体のサイクル
この2つのホルモンは、女性の体をまるで月の満ち欠けのようにコントロールしています。
生理後〜排卵期(卵胞期)
エストロゲンが主役。
心身ともに調子が良く、最も活動的になれる時期です。この時期に、タイミング法や人工授精が行われます。
排卵後〜次の生理(黄体期)
プロゲステロンが主役。
妊娠しやすい状態を作るため、体が変化します。個人差はありますが、高温期に入り、体調の変化を感じやすい時期です。
ホルモンバランスを整えるには?
ホルモンは、生活習慣の影響を大きく受けます。ホルモンバランスを整えるためには、以下のことを意識してみましょう。
質の良い睡眠: ホルモンは睡眠中に分泌が活発になります。
バランスの取れた食事: 偏食はホルモンバランスを乱します。
ストレスをためない: ストレスはホルモン分泌を妨げます。趣味やリラックスできる時間を作りましょう。
まとめ
妊活中に「ホルモン」という言葉を聞いたら、**「エストロゲンは妊娠準備、プロゲステロンは妊娠維持のホルモンなんだな」**とシンプルに考えてみてください。
自分の体のサイクルを理解することで、「この時期は調子が良いな」「この時期は少しだるいな」と、体調の変化を客観的に捉えられるようになります。
ぜひ、この知識をあなたの妊活に役立ててくださいね。