人工授精って痛いの?事前に受けておきたい検査リストを徹底解説!
「人工授精、ちょっと興味あるけど、実際どんな感じなんだろう?」「痛いって聞くけど、本当?」そんな風に思っていませんか?
初めての体外受精や人工授精には、不安がつきものですよね。今回は、そんな皆さんの疑問を解消するために、「人工授精の痛み」と「事前に受けておきたい検査」について、わかりやすく解説していきます。
人工授精で「痛み」を感じることはあるの?
人工授精(AIH:Artificial Insemination with Husband's gamete)は、一般的に それほど強い痛みを感じる処置ではありません。多くの場合は、内診台で子宮頸がん検診を受けるのと似たような感覚、あるいは少し違和感がある程度だと感じられています。
具体的には、以下のようなステップで処置が進められます。
精液の準備: パートナーに採取してもらった精液を、病院で運動率の良い精子を選別・濃縮します。
カテーテルによる注入: 細くてやわらかいカテーテル(管)を使って、子宮内に洗浄・濃縮した精子をゆっくりと注入します。
このカテーテルを子宮に入れる際に、子宮の入り口(子宮頸管)が狭い方や、子宮が少し反り返っている方などは、軽い痛みや圧迫感を感じることがあります。しかし、これは一時的なもので、処置が終わればすぐに和らぐことがほとんどです。
痛みの感じ方には個人差が大きい ので、「絶対に痛い!」とは言い切れません。リラックスして処置を受けることが、痛みを和らげるためにも大切ですよ。もし、過去に婦人科系の手術などで痛みを感じた経験がある場合は、事前に医師に伝えておくと安心です。
人工授精前に「これだけは受けておきたい!」検査リスト
人工授精をスムーズに進めるためには、事前の検査がとっても重要です。これらの検査は、妊娠しやすい状態か、また、人工授精を安全に行えるかを確認するために行われます。
主な検査項目は以下の通りです。
1. 女性側の検査
内診: 子宮や卵巣の状態を直接診察します。子宮筋腫や卵巣嚢腫など、妊娠の妨げになるような病変がないかを確認します。
経腟超音波検査: 子宮や卵巣を超音波で詳しく観察します。特に、卵巣の腫れ具合や、卵胞(卵子が入っている袋)の育ち具合をチェックするために、排卵誘発を行う際には必須の検査です。
ホルモン検査: 血液検査で、卵巣機能や排卵に関わるホルモン値(LH、FSH、E2、プロゲステロンなど)を測定します。排卵が順調に行われているか、ホルモンバランスに問題がないかを確認します。
感染症検査: 風疹、HIV、梅毒、B型・C型肝炎などの感染症の有無を調べます。これは、ご自身の健康のためだけでなく、パートナーや将来生まれてくる赤ちゃんを守るためにも大切な検査です。
子宮卵管造影検査(HSG): 子宮の形や、卵管が詰まっていないかを確認する検査です。卵管が詰まっていると、精子と卵子が出会えず、妊娠が難しくなります。この検査で、卵管の通りが良くなる「妊娠率アップ」の効果も期待できることがあります。
フーナーテスト(性交後検査): パートナーとの性交後、子宮頸管粘液中に精子がどれくらい生存・運動しているかを確認する検査です。ただし、最近ではこの検査を行わないクリニックも増えています。
2. 男性側の検査
精液検査: 人工授精の成否を左右する最も重要な検査です。精子の数、運動率、奇形率などを詳しく調べます。精液検査の結果によっては、人工授精ではなく体外受精(顕微授精)が推奨される場合もあります。
これらの検査は、クリニックによって検査項目やタイミングが異なる場合があります。まずは、かかりつけのクリニックで、ご自身の状況に合わせた検査計画を相談してみてくださいね。
まとめ
人工授精の痛みは、一般的に軽度で一時的なものが多いです。大切なのは、リラックスして処置を受けること。そして、事前にしっかりと検査を受けることで、より安心して、そして妊娠の可能性を高めることができます。
もし、人工授精や不妊治療について、さらに疑問や不安な点があれば、遠慮なく医師に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょうね!