人工授精後の体調変化は?気になる違和感や症状について
人工授精は、自然妊娠に近い不妊治療ですが、「施術後に何か体に変化はあるの?」「この違和感は妊娠のサイン?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、人工授精後に感じる可能性のある、一般的な症状や違和感について解説します。
1. 施術直後から数日以内に感じやすい症状
人工授精は、細いチューブを使って精子を子宮に注入するため、施術自体は比較的痛みを感じにくいとされています。しかし、以下のような違和感を覚える方もいます。
下腹部の軽い痛み・違和感: 精子を注入する際の物理的な刺激や、子宮の収縮によって、軽い生理痛のような痛みを感じることがあります。多くの場合、一時的なもので、数時間から一日で治まります。
少量の出血: チューブが子宮の入り口(子宮頸部)に触れることで、ごくわずかな出血が見られることがあります。これは、茶色いおりものとして現れることもあり、通常は心配ありません。
おりものの変化: ホルモン剤を使用している場合、おりものの量が増えたり、粘り気が変わったりすることがあります。
2. 施術から数日〜1週間後に感じやすい症状
施術後、妊娠が成立すると、着床に向けた体の変化が起こり始めます。これらの症状は、生理前にも起こり得るため、区別が難しい場合があります。
着床出血: 受精卵が子宮内膜に潜り込む際に、少量の出血が見られることがあります。通常、生理予定日の数日前から始まり、期間も数時間〜1日と短いのが特徴です。
下腹部のチクチク感・違和感: 着床時に、子宮が収縮したり、子宮内膜が変化したりすることで、下腹部に軽いチクチクとした痛みや違和感を感じることがあります。
3. 医療機関に相談したほうが良い症状
ほとんどの症状は一過性のものですが、以下のような場合は、すぐに医師に相談しましょう。
激しい腹痛: 我慢できないほどの強い腹痛や、痛みが長時間続く場合は、何らかのトラブルが起きている可能性があります。
発熱: 施術後に38度以上の高熱が出た場合は、感染症の可能性があるため、早急に医療機関に連絡してください。
出血が止まらない、量が多い: 生理の出血量よりも多い、または出血が続く場合は、受診が必要です。
最後に
人工授精後の体調変化は、人によって様々です。一つひとつの症状に一喜一憂せず、リラックスして過ごすことが大切です。
もし、不安なことや気になることがあれば、自己判断せず、かかりつけの医師に相談してくださいね。