人工授精で起こりうる副作用
人工授精(AIH・AID)は比較的安全な不妊治療ですが、体への影響や副作用がゼロではありません。事前に起こりうる副作用を知っておくことで、心構えができ、万が一のときにも冷静に対応できます。ここでは人工授精で起こりうる主な副作用をまとめました。
1. 注射や薬による副作用
人工授精では排卵を促すために ホルモン注射や内服薬 が使われることがあります。
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排卵誘発剤の副作用
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お腹の張り・腹痛
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頭痛、めまい
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乳房の張り
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気分の変動、イライラ
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ポイント:症状は一時的で軽度の場合が多いですが、強い痛みや長引く症状は医師に相談
2. 軽い出血や不快感
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人工授精の際、子宮にカテーテルを挿入するため、微量の出血や違和感が出ることがあります
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痛みは個人差がありますが、通常は短時間で落ち着きます
3. 感染症のリスク(稀)
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カテーテルを使用するため、ごくまれに子宮や膣に感染することがあります
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清潔な環境で行われるため発生率は非常に低い
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発熱・腹痛・悪臭のあるおりものがあればすぐ医師に相談
4. 多胎妊娠の可能性
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排卵誘発剤を使った場合、排卵数が増え、多胎妊娠のリスクがやや高くなります
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双子や三つ子の妊娠は母体や胎児への負担が増えるため、医師の管理が重要
5. 心理的ストレスや気分の変動
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ホルモン治療や期待・不安から、気分の落ち込みやイライラが起こることがあります
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パートナーや医療スタッフと気持ちを共有し、無理に隠さないことが大切
まとめ:人工授精で起こりうる副作用
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薬や注射の副作用:腹痛、頭痛、乳房の張り、気分変動
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施術による不快感:軽い出血や違和感
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感染症のリスク:稀だが注意
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多胎妊娠の可能性:排卵誘発剤使用時にやや増加
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心理的負担:ストレスや気分の変動
👉 副作用は軽度で一時的なことが多いですが、異常を感じたらすぐ医師に相談することが安心です。