人工授精ってどれくらい時間がかかるの?通院頻度と治療の流れ


「人工授精って、仕事と両立できるのかな?」

「病院にどれくらい通わないといけないんだろう…」

人工授精は、不妊治療の中でも比較的体への負担が少ない治療法ですが、スケジュールの調整が難しく、通院の頻度や所要時間が気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、人工授精にかかる**「時間」「通院頻度」**について、治療の具体的な流れに沿って解説します。


1. 人工授精の基本的な流れと所要時間

人工授精は、一般的に「排卵日」に合わせて行われます。基本的な流れは以下の通りです。

ステップ1:排卵日の特定(通院1〜2回)

  • 目的: 精度の高いタイミングで人工授精を行うため、超音波検査やホルモン検査で排卵日を予測します。

  • 所要時間:

    • 診察・検査: 15分〜30分程度

    • 全体の拘束時間: 病院の混雑状況にもよりますが、1時間〜2時間程度

ステップ2:人工授精の当日(通院1回)

  • 目的: 採取した精子を子宮に注入します。

  • 所要時間:

    • 精子の洗浄: 1時間〜2時間程度

    • 注入: 5分〜10分程度

    • 注入後の休憩: 10分〜20分程度

    • 全体の拘束時間: 精子の洗浄時間を含めると、トータルで2時間〜3時間程度かかることが多いです。

2. 人工授精の「通院頻度」はどれくらい?

人工授精の1周期(1ヶ月)あたりの通院回数は、一般的に2〜3回程度です。

  • パターン1:自然周期

    • 排卵誘発剤などを使わず、自然な排卵を待つ方法です。

    • 採卵日を特定するために、排卵が近づいてから2〜3日に一度のペースで通院し、排卵のタイミングを予測します。

  • パターン2:排卵誘発周期

    • 排卵誘発剤を使って卵胞の成長を促す方法です。

    • 注射や内服薬のタイミングに合わせて、数回通院が必要になることがあります。

3. スケジュール調整のヒント

人工授精は、仕事の合間を縫って通院しなければならないため、事前に職場に相談しておくと安心です。

  • 事前に相談する:

    • 不妊治療中であることを正直に伝えるか、伝えるのが難しい場合は、「定期的な通院が必要な治療がある」などと伝えておきましょう。

  • クリニックの選び方:

    • 治療スケジュールが、あなたのライフスタイルに合うクリニックを選びましょう。

    • 会社から近い、夜間や土曜日も診療している、待ち時間が少ないクリニックを選ぶと、通院の負担が軽減されます。


まとめ

人工授精は、排卵日を正確に特定するため、時期によっては急な通院が必要になることもあります。

しかし、1周期あたりの通院回数は比較的少なく、計画的に進めれば、仕事との両立も十分に可能です。

事前にスケジュールを把握し、無理のない範囲で治療を進めていきましょう。