人工授精の流れを理解するためのQ&A
人工授精(AIH・AID)は、不妊治療の一つとして多くのカップルに利用されています。「どんな流れで行われるのか」「痛みや費用はどれくらいか」など、疑問を持つ方も多いはずです。ここでは、よくある質問形式で人工授精の基本的な流れを解説します。
Q1. 人工授精とは?
人工授精(AI:Artificial Insemination) とは、排卵期に合わせて精子を子宮内に注入し、自然妊娠に近い形で妊娠を目指す方法です。
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AIH(配偶者精子):夫の精子を使用
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AID(提供者精子):提供者の精子を使用
Q2. 人工授精の流れは?
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排卵周期の確認
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基礎体温や超音波検査で排卵日を特定
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排卵誘発剤を使用する場合もあります
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精子の採取・処理
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精液は採取後、洗浄・運動精子の選別などの処理を行う
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精子の運動性を高め、受精率アップを目指す
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人工授精の実施
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診察台で子宮口からカテーテルを用いて精子を注入
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手技自体は数分で終了し、痛みは軽度
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安静と経過観察
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授精後は短時間安静
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その後は日常生活に戻ることが可能
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妊娠判定
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授精後約2週間で妊娠検査(血液検査や尿検査)
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妊娠が確認できた場合、定期的に経過観察
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Q3. 痛みや負担はある?
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授精自体は短時間で、 痛みはほとんどない
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精子採取時に緊張や不安を感じる場合もある
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排卵誘発剤を使用する場合は、軽い腹部の張りや胸の張りが出ることがあります
Q4. 成功率はどのくらい?
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1回あたりの成功率は 約10〜20%(年齢や排卵状況による)
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複数回トライすることで妊娠率が上がる
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原因不明の不妊や軽度の男性不妊に適している
Q5. 費用はどのくらいかかる?
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医療機関や検査内容によって変動
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1回あたり1〜3万円程度 が一般的
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排卵誘発剤使用時は追加費用が必要
まとめ
人工授精は、比較的 低負担で始められる不妊治療 です。流れを理解し、疑問点を事前に確認することで安心して取り組めます。
💡 ポイントまとめ
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排卵日を確認し、精子を子宮に注入する
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手技は短時間・痛みはほとんどない
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成功率は10〜20%で複数回の実施が望ましい
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費用は1回あたり1〜3万円が目安