不妊治療の保険適用「最新ガイド」|年齢・回数の制限と自己負担を軽くする裏技


「不妊治療が保険適用になったと聞いたけれど、自分たちは対象になるの?」

「体外受精を繰り返すと、いつか保険が切れて高額になるって本当?」

2022年の歴史的な保険適用開始から数年が経過し、不妊治療の現場は大きく変わりました。窓口負担が3割になった一方で、**「回数制限」や「年齢制限」**という厳しい壁に直面するカップルも少なくありません。

この記事では、2026年現在の最新ルールに基づき、保険適用の条件、費用目安、そして「東京都の3割負担ゼロ」政策などの最新助成金情報を詳しく解説します。


1. 不妊治療の保険適用、基本ルールと条件

不妊治療なら何でも保険が効くわけではありません。特に「生殖補助医療(体外受精・顕微授精)」には明確なラインが引かれています。

年齢制限と回数制限の壁

もっとも注意すべきは、女性の年齢と移植回数です。

治療開始時の女性の年齢保険が適用される回数(1子ごとに)
40歳未満通算 6回 まで
40歳以上43歳未満通算 3回 まで
43歳以上保険適用外(自由診療)
  • ポイント: 回数は「胚移植」の回数でカウントされます。採卵の回数には制限がないため、卵が得られるまで保険で採卵を繰り返すことは可能です。

  • リセット機能: 出産(または妊娠12週以降の死産)を経て次のお子様を希望する場合、回数はリセットされ、再びカウントが始まります。


2. 治療費はいくらかかる?自己負担額の目安

保険適用により、窓口での支払いは原則3割負担となりました。さらに「高額療養費制度」が適用されるため、1ヶ月の支払額には上限があります。

治療ステージ別の費用イメージ(3割負担の場合)

  • 一般不妊治療(タイミング法・人工授精): 1回 数千円〜1万数千円程度

  • 生殖補助医療(採卵〜胚移植): 1クール 約10万円〜20万円前後

    • ※薬剤の使用量や先進医療の併用により変動します。


3. 「保険診療」と「先進医療」の併用:混合診療の罠に注意

不妊治療では、標準的な治療に加えて「先進医療(タイムラプス、SEET法、子宮内フローラ検査など)」を組み合わせるケースが増えています。

知っておきたい「先進医療」の仕組み

本来、保険診療と自由診療(自費)を混ぜる「混合診療」は禁止されていますが、厚生労働省が認めた**「先進医療」に限り、保険との併用が可能**です。

  • 保険診療分: 3割負担(高額療養費制度の対象)

  • 先進医療分: 10割負担(全額自己負担)

  • 自由診療分: 1つでも未承認の治療を混ぜると、全ての工程が全額自己負担に。


4. 東京都の「実質負担ゼロ」など自治体独自の助成金

保険適用に伴い国の助成金は廃止されましたが、2026年現在、一部の自治体が非常に手厚い独自サポートを開始しています。

東京都の画期的な支援制度

東京都では、保険診療の自己負担分(3割)に対しても1回最大15万円を助成する制度が話題です。これにより、年齢・回数制限内であれば、経済的負担をほぼゼロに近づけることが可能になっています。

  • 対象: 都内在住で保険診療(および先進医療)を受けるカップル

  • メリット: 男性不妊治療(精子採取術など)も助成の対象となります。


5. 負動産ならぬ「負の資産」にしないための資金計画

不妊治療は「いつ終わるか」が見えにくい唯一の医療とも言われます。保険適用の回数を使い切った後、自由診療に切り替わると1回50万円〜100万円近い費用がかかることも珍しくありません。

賢い対策とアクション

  1. 早めの検査: 不妊検査自体にも助成が出る自治体が多いです。まずは現状を知る。

  2. 医療費控除の活用: 年間10万円を超えた分は確定申告で税金が戻ります。領収書は全て保管。

  3. 民間保険の確認: 2022年4月以降の不妊手術は、民間の医療保険の「手術給付金」対象になる場合があります。


まとめ:希望を繋ぐための「賢い選択」を

不妊治療の保険適用は、多くのカップルにとって大きな福音となりました。しかし、年齢や回数の「期限」があることも事実です。

「いつまで続けるか」「どこまで保険でカバーできるか」をパートナーとしっかり話し合い、最新の自治体助成金をフル活用することが、心と家計にゆとりを持つ鍵となります。



トップページ

このブログの人気の投稿

雇用保険の加入期間を確認する方法は?被保険者番号が分からない時の調べ方と名寄せの注意点