失業保険は一度もらうと次はいつ?再受給の条件と損をしない受け取り方


「一度失業保険をもらってしまうと、次はもうもらえないのでは?」

「次に辞めたときに不利になることはある?」

退職後の生活を支える貴重な失業保険(基本手当)。一度利用した経験があると、二度目の受給に対して不安を感じる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、失業保険は条件を満たしていれば何度でも受給することが可能です。回数に制限はありません。

ただし、一度もらうことで「雇用保険の加入期間」がリセットされるなど、知っておかないと損をする重要なルールがいくつか存在します。

この記事では、失業保険を一度もらった後の再受給ルールや、もらうべきか悩んでいる方への判断基準、そして収益や生活を安定させるための具体的な対策を詳しく解説します。


失業保険を一度もらうとどうなる?リセットされる仕組み

失業保険を受給する上で最も理解しておくべきなのが、**「被保険者期間のリセット」**です。

雇用保険の加入期間(被保険者期間)は、失業保険の「給付日数」を決める大きな基準になります。

1. 加入期間がゼロからのスタートになる

失業保険の手続きを行い、実際に受給を開始すると、それまでの雇用保険加入期間は「ゼロ」にリセットされます。

例えば、10年間同じ会社で働いて失業保険をもらった場合、次に再就職した会社では「1年目(加入期間ゼロ)」の状態から積み上げることになります。

2. 次にもらうための「待機期間」が必要

一度もらった後、再び受給資格を得るためには、原則として新しい職場で一定期間働く必要があります。

  • 自己都合退職の場合:再就職先で12ヶ月以上の雇用保険加入期間が必要。

  • 会社都合退職(倒産・解雇など)の場合:再就職先で6ヶ月以上の雇用保険加入期間が必要。

つまり、一度もらってしまうと、再就職してすぐに辞めた場合には、次の失業保険はもらえない可能性が高いということです。


二度目、三度目の受給で注意すべきデメリットとリスク

失業保険は何度でももらえますが、短期間に繰り返す場合には注意が必要です。

5年以内に3回以上の受給は「給付制限」が延びる

通常、自己都合で退職した場合、失業保険が振り込まれるまでには2ヶ月の「給付制限期間」があります。

しかし、「直近5年間に3回以上」自己都合で受給している場合、この給付制限が3ヶ月に延長されます。お金が手元に入るまでがさらに遠のくため、生活設計に影響が出ます。

給付日数が短くなる可能性がある

失業保険の給付日数は「年齢」と「被保険者期間」で決まります。一度リセットされた後の再受給では、加入期間が短いため、もらえる日数が「90日(最短)」に設定されるケースが多くなります。

長期的に同じ会社で働いてから辞める場合に比べ、受け取れる総額が少なくなる可能性がある点は覚えておきましょう。


どちらが得?失業保険を「あえてもらわない」選択肢

「今回はすぐに再就職できそうだから、失業保険を申請しなくてもいいかも」と考えるのは、実は賢い選択になる場合があります。

もらわないメリット:加入期間を通算できる

失業保険を申請せずに再就職した場合、**前の会社の加入期間と、新しい会社の加入期間を合算(通算)**することができます(※前職の退職から1年以内に再就職した場合に限る)。

例えば:

  • A社で4年働き、失業保険をもらわずにB社へ転職

  • B社で6年働いて退職

  • この場合、加入期間は「10年」として計算され、給付日数が増えるメリットがあります。

もらったほうが良いケース:再就職手当を狙う

一方で、失業保険の手続きだけは済ませておくべき理由もあります。それは**「再就職手当」**の存在です。

失業保険の給付日数を多く残して早期に就職が決まった場合、残りの手当の60%〜70%を「お祝い金」として一括で受け取ることができます。これは非課税の大きな臨時収入となるため、早期転職の自信がある場合でも、一度ハローワークで手続きを行う価値は十分にあります。


転職活動や再就職への影響はある?

「失業保険を何度ももらっていると、転職先の名簿や履歴でバレて不利になるのでは?」という不安の声もよく聞かれます。

転職先に受給歴はバレない

ハローワークが個人の受給履歴を民間企業に公開することはありません。履歴書に書く必要もありませんし、社会保険の手続きから「失業保険をもらっていたこと」が直接バレる仕組みもありません。

ブランク(空白期間)の説明は必要

ただし、受給している間は「働いていない期間」となります。転職活動において、数ヶ月の空白期間がある場合、面接で「この期間は何をしていましたか?」と聞かれることは避けられません。

「失業保険をもらいながらじっくりスキルアップしていた」「資格取得のために時間を充てていた」など、前向きな理由を用意しておくことが大切です。


まとめ:賢く制度を利用して収益と生活を守ろう

失業保険は、一度もらうと「期間がリセットされる」「次にもらうまでに一定の勤務が必要」というルールがありますが、労働者の正当な権利です。

  • 生活費に不安があるなら、迷わず受給する

  • 早期に就職できそうなら、再就職手当をフル活用する

  • 将来の給付日数を増やしたいなら、あえて申請せず期間を合算する

ご自身の貯蓄状況や、次の仕事が決まるまでの見通しに合わせて、最適な道を選んでください。制度を正しく理解していれば、一度受給したことを過度に恐れる必要はありません。

まずは、お近くのハローワークで自分の現在の「被保険者期間」を確認し、シミュレーションしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。


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