人工授精の流れを解説:写真でわかるステップごとの手順
人工授精(AIH: 人工授精・配偶者精子)とは、排卵時期に精子を子宮内に直接注入する方法で、妊娠の可能性を高める不妊治療のひとつです。ここでは、人工授精の流れをステップごとに解説します。写真付きで理解できるよう、イメージしやすくまとめます。
1. 事前準備
健康チェックと排卵確認
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婦人科で血液検査、子宮や卵管の状態を確認
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排卵日の特定のために超音波検査や排卵検査薬を使用
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精子も採取・洗浄して受精率を高める
ポイント: 排卵日に合わせることで妊娠の確率が高まります。
2. 精子の採取と処理
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男性側から精液を採取(自宅での採取も可)
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採取後、精子を洗浄・濃縮して動きの良い精子を選別
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不妊治療専門の培養士や看護師が処理
イメージ: 試験管で精子を濃縮している様子(写真では透明なチューブに精子が入っている状態を示す)
3. 人工授精の施術
手順
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患者は診察台に仰向けに寝る
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膣を消毒し、子宮口を確認
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洗浄・濃縮した精子を専用カテーテルで子宮内に注入
所要時間: 5〜10分程度で痛みはほとんどありません。
写真イメージ: 医師がカテーテルを挿入する位置を示したイラスト
4. 授精後の注意
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施術後は数分間安静
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激しい運動や入浴は避ける
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日常生活に大きな制限はなし
5. 妊娠判定
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約2週間後に妊娠検査(尿検査または血液検査)
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陽性の場合、妊娠継続のための管理が開始
ポイント: 1回で妊娠するとは限らず、複数回トライする場合もあります。
まとめ
人工授精は、排卵日に合わせた精子注入で妊娠の可能性を高めるシンプルな不妊治療です。
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排卵日や精子の質を確認する事前準備
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精子の採取と濃縮
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短時間の施術と安静
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2週間後の妊娠判定
ステップを理解することで、治療への不安も軽減されます。