人工授精の痛みを緩和する医療用器具|安心して受けるための工夫
人工授精(AIH・AID)は、妊娠を希望するカップルにとって有効な不妊治療の一つですが、痛みや違和感を不安に感じる方も少なくありません。
近年は、痛みを最小限に抑えるための医療用器具や工夫が進化しています。ここでは具体的な器具と使い方を解説します。
🔹 1. カテーテル(細管)の工夫
人工授精では、精子を子宮内に注入するためのカテーテルを使用します。
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柔らかいシリコン製カテーテル
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子宮頸部や子宮内での刺激が少なく、痛みを軽減
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従来の硬いカテーテルより違和感が少ない
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ガイドワイヤー付きカテーテル
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子宮の形に合わせて曲がるタイプ
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挿入時の摩擦や刺激を最小化
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🔹 2. 鎮痛補助器具・ジェル
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局所潤滑ジェル
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カテーテル挿入時に摩擦を減らし痛みや不快感を軽減
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医療機関で使用される安全なジェルを使用
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子宮頸管拡張器(必要時のみ)
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子宮頸管が狭い場合に無理なく挿入
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痛みを軽減し、施術時間を短縮
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🔹 3. 体位・椅子・器具の工夫
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リラックスできる診察台・角度調整椅子
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骨盤を支えやすく、緊張を和らげる
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膝下クッション・足台
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腰や骨盤の負担を減らし、力を抜きやすくする
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🔹 4. 医療者のサポートとコミュニケーション
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「痛みがある場合は無理せず声をかける」
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「施術中の呼吸法や力を抜くタイミングを指導」
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こうした心理的・体位サポートも痛み軽減に効果的
🔹 5. 自宅でできる事前準備
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腹部のリラックス体操
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骨盤周りの筋肉をほぐして緊張を減らす
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温める・軽いストレッチ
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血流を良くし、施術時の痛みを和らげる
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🏁 まとめ
人工授精の痛みは、柔らかいカテーテル・潤滑ジェル・体位の工夫・医療者のサポートで大幅に軽減できます。
痛みの感じ方は個人差がありますが、遠慮せずに医療者に相談することが、安全かつ快適に治療を受けるポイントです。