人工授精中に感じる「痛みの種類」を徹底解説！ 怖いけど知っておきたい処置のリアル
人工授精（AIH）は、不妊治療のステップとしては比較的身体への負担が少ないと言われています。しかし、やはり初めての処置はドキドキするもの。「本当に痛くないのかな？」「どんな痛みなんだろう？」と不安になりますよね。
実は、人工授精で感じる痛みや不快感にはいくつか種類があり、感じ方には個人差があります。ここでは、人工授精の処置中から処置後に感じる可能性のある痛みの種類と、その原因について詳しく解説していきます。
1. 処置中に感じる痛み・違和感の種類
人工授精の処置時間はわずか数分で終わりますが、その短い間に感じる可能性のある主な痛みは、以下の2つです。
(1) カテーテル挿入時の「チクッ」「ツーン」とした痛み（違和感）
人工授精の処置で最も多くの方が何らかの感覚を覚えるのが、精子を注入するための細い管（カテーテル）を子宮に挿入する瞬間です。
痛みの種類: チクッとした鋭い痛み、または子宮の奥にツーンと響くような違和感。
原因: カテーテルが子宮の入り口（子宮頸管）を通るときに、物理的な刺激が加わるためです。特に、緊張して子宮頸管が硬くなっていると、カテーテルが通りにくくなり、痛みを感じやすくなります。
ポイント: この感覚は一瞬で終わることがほとんどです。「内診と同じくらいだった」という体験談も多く、過度に心配しなくても大丈夫ですよ。
(2) 精子注入時の「圧迫感」「鈍痛」
カテーテルが子宮の奥まで入ると、精子を洗浄・濃縮した液が子宮内に注入されます。この注入時に、一時的な痛みを感じることがあります。
痛みの種類: 重い生理痛のようなズーンとした鈍い痛みや、お腹が張るような圧迫感。
原因: 精液の中には、子宮の収縮を引き起こす成分（プロスタグランジンなど）が微量に含まれていることがあり、それが刺激となって子宮がキューッと収縮しようとすることで痛みを感じる場合があります。ただし、人工授精では精子を洗浄・濃縮するため、この原因による痛みは軽減されていることが多いです。
ポイント: この鈍痛も数分で治まることがほとんど。痛みが強くてつらい場合は、我慢せずにすぐに医師や看護師さんに伝えましょう。
2. 処置後に感じる痛み（持続的な違和感）の種類
人工授精の処置が終わって帰宅した後も、軽い腹部の違和感が続くことがあります。これは異常ではないことがほとんどですが、痛みの種類を知っておくと安心できますね。
(1) 生理痛に似た「下腹部の鈍痛」
処置後、数時間から1日程度、「生理が始まりそうなときの痛み」に似た軽い鈍痛を感じることがあります。
痛みの種類: 重だるい痛み、違和感、張り。
原因: 処置による子宮への軽い刺激や、排卵後のホルモン変化などが原因と考えられます。
対処法: ほとんどの場合、安静にしていれば自然に治まります。体を冷やさないように温かくして、リラックスして過ごしましょう。
(2) 妊娠初期のサインかも？「チクチク痛」
人工授精から1週間前後で、下腹部にチクチク、ピリピリとした軽い痛みを感じることがあります。
痛みの種類: 鋭いチクチク感、ピリピリ感。
原因: 医学的な根拠は確立されていませんが、多くの体験談で「着床痛」として語られています。受精卵が子宮内膜に着床しようとする際の刺激や、子宮内膜の変化によって起こるのではないかと考えられています。
ポイント: このチクチク感は、妊娠の初期サインかもしれないという希望の痛みとして捉えられていることが多いです。ただし、強い痛みや出血が続く場合は、必ずクリニックに連絡してください。
3. 不安を和らげるための「痛み対策」
人工授精の痛みの多くは一過性のものです。必要以上に恐れず、安心して処置に臨めるよう、自分でできる対策を知っておきましょう。
事前に相談する: 痛みが心配な場合は、処置前に医師や看護師に伝えておきましょう。緊張をほぐすために声をかけてくれたり、より慎重に処置を進めてくれたりすることがあります。
リラックスする: 処置中は、目を閉じて深呼吸するなど、体をこわばらせない工夫をしましょう。力が抜けると、子宮頸管が開きやすくなり、痛みが軽減されることがあります。
痛み止めを活用する: 処置後の鈍痛が心配な場合は、事前にクリニックで服用可能な鎮痛剤を確認し、必要に応じて服用を検討しましょう。
人工授精は、赤ちゃんを迎えるための大切なステップです。痛みは不安の種かもしれませんが、処置自体はすぐに終わります。**「大丈夫、一瞬だけ！」**と自分に言い聞かせて、前向きな気持ちで臨んでくださいね。