【スムーズ解決】保険会社に問い合わせる前に!確認漏れを防ぎ、二度手間をなくす5つのポイント
「終活のために保険の内容を整理したいけれど、何を聞けばいいのか分からない」
「電話をかけても待たされるばかりで、結局知りたいことが聞けなかった……」
保険の手続きや確認は、専門用語が多く、つい後回しにしてしまいがちですよね。しかし、いざという時や財産整理の局面で、保険会社とのやり取りをスムーズに進めることは非常に重要です。
特に終活の一環として「契約内容の正確な把握」や「受取人の変更」を行う場合、一度の問い合わせで必要な情報をすべて引き出すことが、時間と労力の節約になります。
この記事では、保険会社に問い合わせる際に準備しておくべきものから、担当者に必ず確認すべき重要事項まで、「損をしない・迷わない」ためのポイントを詳しく解説します。
1. 問い合わせ前に準備すべき「3種の神器」
電話をかける前に、手元に以下の3つを用意しておきましょう。これがあるだけで、本人確認や照会にかかる時間を大幅に短縮できます。
保険証券(または契約内容のお知らせ): 右上に記載されている「証券番号」が、あなたの契約を特定する背番号になります。
筆記用具とメモ: 担当者の名前、受付番号、回答内容を記録するために必須です。
本人確認書類: 電話口で「生年月日」「登録住所」「電話番号」などを聞かれます。最新の登録情報が以前の住所のままになっていないか、事前に思い出しておきましょう。
2. 終活・財産整理で「必ず確認すべき」5項目
漫然と「内容を教えてください」と言うのではなく、以下の5点を具体的に質問することで、将来のトラブルを未然に防げます。
① 「今の解約返戻金」と「今後の推移」
今解約したらいくら戻るのか(解約返戻金)を確認します。また、あと数年待てば大幅に増えるのか、逆に減っていくのかも聞いておくと、解約か継続かの判断材料になります。
② 「指定代理請求人」の登録状況
自分が病気や認知症で請求できなくなった時、誰が代わりに手続きできる設定になっているかを確認しましょう。未登録の場合は、この電話で手続き書類の取り寄せを依頼するのがスムーズです。
③ 「現在の受取人」は誰か
意外と多いのが、亡くなった親や元配偶者のままになっているケースです。相続発生時に誰が受け取る権利を持っているのか、現状を正確に把握しましょう。
④ 「未払いの貸付金」がないか
「契約者貸付(保険からお金を借りる制度)」を利用した記憶はありませんか? 利息が膨らんでいると、将来受け取れる保険金が大幅に減ってしまうため、現在の残高を確認してください。
⑤ 災害や特約の「請求漏れ」はないか
過去に負った怪我や入院で、まだ請求していないものがないか確認しましょう。請求期限(一般的に3年)以内であれば、遡って受け取れる可能性があります。
3. 窓口(電話・対面)を使い分けるコツ
内容によって、問い合わせ先を使い分けるのが賢い方法です。
カスタマーセンター(電話): 解約返戻金の確認、住所変更、書類の取り寄せなど、事務的な手続きを早く済ませたい時に適しています。
担当者・来店窓口(対面): 「複雑な保障内容を詳しく解説してほしい」「今の自分に合っているか相談したい」など、コンサルティングが必要な場合に有効です。
4. 言った・言わないを防ぐ「記録」の付け方
保険会社とのやり取りは、後で「そんな話は聞いていない」とならないよう、記録を残す習慣をつけましょう。
担当者の氏名を控える: 責任の所在を明確にします。
「いつ」手続きが完了するか確認: 書類を郵送したなら「いつ届く予定か」、返金があるなら「いつ振り込まれるか」を必ず聞き、カレンダーにメモしておきましょう。
5. 家族を同席させる、または共有する
終活のための問い合わせであれば、可能であれば**「受取人となる家族」と一緒に**話を聞くのが理想的です。
「お父さん(お母さん)の保険はこういう内容なんだね」と家族が認識していれば、万が一の時に家族が迷うことがなくなります。電話であればスピーカーモードにして一緒に聞くだけでも、立派なデジタル・アナログ共有になります。
まとめ:正確な情報は「安心」への第一歩
保険会社への問い合わせは、最初は腰が重いものですが、一度クリアにしてしまえば、将来の不安を一つ確実に消し去ることができます。
「証券番号」を手元に、今回紹介したチェック項目を順番に聞いてみてください。担当者はあなたの味方です。分からない専門用語があれば、遠慮なく「それ、どういう意味ですか?」と聞き直しましょう。
正確な現状把握こそが、あなたと家族を守るための最強の備えになります。