📝【既往症がある方へ】保険加入手続きの方法：引受を成功させるための戦略とステップ

**既往症（過去にかかった病気や怪我、または現在治療中の病気）がある場合、生命保険や医療保険への加入は、健康な方よりも手続きが複雑になり、「保険に入れないのではないか」**という不安を感じるかもしれません。

しかし、適切な手続きと戦略をとることで、多くの場合、何らかの形で保険に加入することは可能です。重要なのは、告知義務を完全に果たすことと、保険会社のリスク評価を助けることです。

ここでは、既往症がある方が保険加入を成功させるための具体的な手続き方法とステップを解説します。

💡既往症がある場合の保険加入の基本的な考え方

既往症がある場合、保険会社は主に以下の3つのいずれかの判断を下します。

判断	意味	補足
標準体	健康な方と同じ条件で加入が可能。軽微な既往症や完治から長期間経過している場合など。
特別条件	保険料が割増されたり、特定の部位・疾病が保障の対象外（不担保）になったりするが、加入は可能。最も多いケース。
謝絶（引受不可）	残念ながら加入できないケース。病状が重篤、または直近で治療中の場合など。	引受基準の緩い保険を探す必要がある。

最も重要なステップです。告知義務違反を防ぐため、事実をすべて正確に伝えなければなりません。

治療の記録をまとめる: 以下の情報を正確にまとめておきましょう。
- 病名・診断名
- 診断確定日（または最初に入院・通院した日）
- 治療期間（開始日と終了日）
- 現在の投薬の有無
- 現在の症状、頻度
- 直近の健康診断や人間ドックの結果
告知書の「余白」を活用する: 告知書に記載欄が足りない場合や、状況を詳しく説明したい場合は、余白や別紙を利用して経緯を詳しく記載しましょう。**「なぜ治療が必要で、今はどのような状態なのか」**を客観的に伝えることが、リスク評価に役立ちます。

告知書に加えて**「医師の診断書（あるいは証明書）」**を添付することで、加入審査が格段にスムーズになり、特別条件での引受の可能性が高まります。

診断書に記載してもらうこと:
- 病気の完治日（完治している場合）
- 現在の治療状況と、今後の見通し
- 日常生活に支障がないことの明記
目的: 告知内容が正確であることと、現在の症状が安定していることを専門的な立場から証明するためです。

既往症に対する引受基準は、保険会社や商品によって大きく異なります。一社で断られても諦めないことが重要です。

専門家（保険のプロ）に相談: 複数の保険会社の引受基準を把握している保険代理店の担当者に相談し、既往症に寛容な保険会社をピックアップしてもらいましょう。
簡易告知サービス: 多くの保険会社は、正式な申し込み前に、既往症の内容を伝えて**「引受の可能性」**を打診できるサービスを提供しています。これを活用し、謝絶リスクの低い会社から順に申し込むと効率的です。

保険会社から特別条件（保険料の割増、部位不担保など）が提示されたら、内容を慎重に確認し、納得した上で契約に進みます。

不担保（保障対象外）の確認:
- 対象となる疾病や部位：その病気に関連する入院・手術などが保障対象外となります。
- 不担保の期間：期間（例：5年間）が設定されている場合は、その期間満了後に保障が回復します。
契約の判断: 提示された特別条件を受け入れてでも、他の病気や怪我の保障を確保するメリットが大きいかを判断しましょう。

既往症がある場合の保険加入は、**告知内容を「隠さず正直に」**伝えることが、万が一のトラブルを避けるための絶対条件です。

そして、一社で断られても諦めず、「引受基準が緩い保険」や「特別条件」で加入できる道を探す粘り強さが重要です。専門家と連携し、最適な保険加入を目指しましょう。