実質0円も夢じゃない?「教育訓練給付金」でお得に取得できる人気資格10選と申請の罠
「キャリアアップしたいけれど、スクールの受講料が高すぎる…」「独学では限界を感じるけれど、自己投資に回すお金に余裕がない」
そんな悩みを抱えている方に、ぜひ知ってほしい制度があります。それが、厚生労働省が実施している**「教育訓練給付金制度」**です。
この制度を賢く利用すれば、支払った受講費用の一部、あるいは最大で70%もの金額がハローワークから戻ってきます。場合によっては、実質的な負担を極限まで抑えて、国家資格やITスキルを手にすることも夢ではありません。
今回は、この魔法のような制度の仕組みから、給付対象となる人気の資格10選、そして多くの人が陥りがちな「申請の罠」までを徹底的に解説します。
1. 教育訓練給付金とは?3つの種類と給付額の違い
教育訓練給付金は、働く人の主体的な能力開発を支援するための制度です。大きく分けて3つの区分があり、それぞれ対象となる講座や給付率が異なります。
① 一般教育訓練給付金
最も身近なタイプです。簿記や宅建、TOEIC対策など幅広い講座が対象となります。
給付額: 受講費用の20%(上限10万円)
② 特定一般教育訓練給付金
速効性の高い資格(税理士、社会保険労務士、介護初任者研修など)が対象です。
給付額: 受講費用の40%(上限20万円)
③ 専門実践教育訓練給付金
看護師や美容師、ITエンジニアなど、中長期的なキャリア形成に資する講座が対象です。
給付額: 受講費用の50%〜最大70%(年間上限56万円)
資格取得後に就職が決まると給付率がアップするのが特徴です。
2. お得に取得できる!教育訓練給付対象の人気資格10選
どの資格が対象なのか迷っている方のために、市場価値が高く、給付金を利用して挑戦する人が多い人気資格をピックアップしました。
ITエンジニア(プログラミング)
専門実践の対象が多く、未経験からIT業界を目指す方に最適。
宅地建物取引士(宅建)
不動産業界だけでなく金融業界でも重宝される、一般給付の定番。
社会保険労務士(社労士)
人事・労務のスペシャリスト。特定一般の対象となることが多い。
介護福祉士・初任者研修
常に需要がある医療・福祉系。キャリアアップとして人気。
簿記検定(2級以上)
事務職や経営管理に必須。一般給付で手軽にスキルアップ可能。
TOEIC・英会話
外資系や海外展開企業への転職を狙うビジネスパーソンの基本。
中小企業診断士
経営コンサルタント唯一の国家資格。難易度は高いが恩恵も大きい。
ファイナンシャル・プランナー(FP)
自身の資産形成にも役立つ、人気の高い汎用資格。
看護師・准看護師
専門実践給付金の対象。社会人からの再進学を強力にサポート。
大型自動車免許・フォークリフト
運送・物流業界への即戦力として、根強い人気。
3. 知らないと1円ももらえない?「申請の罠」と注意点
非常に魅力的な制度ですが、手続きを一つ間違えるだけで給付対象外になってしまう「罠」がいくつか存在します。
罠1:事前の「受給資格確認」を忘れる
特に「特定一般」と「専門実践」の場合、受講開始の1ヶ月前までにハローワークで訓練前キャリアコンサルティングを受け、受給資格の確認を行う必要があります。受講を始めてからでは間に合いません。
罠2:対象講座は「厚生労働大臣指定」のみ
どんなスクールでも良いわけではありません。同じ資格の講座でも「指定を受けている講座」と「受けていない講座」があります。必ず事前に「教育訓練給付制度検索システム」で確認するか、スクールに直接問い合わせましょう。
罠3:修了条件を満たせない
お金が戻ってくるのは「修了後」です。出席率が足りなかったり、規定の試験に合格できなかったりして、スクールから「修了」と認められない場合は、給付金は支給されません。
罠4:加入期間(被保険者期間)の不足
初めて利用する場合、雇用保険に加入していた期間が通算1年以上(専門実践は2年以上の場合あり)必要です。また、過去に一度利用したことがある方は、前回の受給から一定期間が経過している必要があります。
4. 賢く活用するためのステップ
制度を最大限に活用して、最小限の負担でキャリアを切り拓くための流れは以下の通りです。
目標とする資格を決める: 自分のキャリアに何が必要か見極める。
指定講座を探す: 自分の狙う資格がどの給付金区分か、指定を受けているかを調べる。
ハローワークで相談: 自分が受給条件を満たしているか確認し、必要な書類(ジョブ・カードなど)を作成する。
受講・完走する: ここが一番の踏ん張りどころです。
ハローワークで支給申請: 修了後、1ヶ月以内に手続きを行います。
5. まとめ:自己投資こそが最強の資産運用
今の時代、会社が一生守ってくれる保証はありません。だからこそ、自分の価値を高める「スキル」や「資格」は、裏切らない一生の財産になります。
教育訓練給付金は、あなたがこれまで払ってきた雇用保険料から捻出される、いわば「自分への還元」です。これを活用しない手はありません。
まずは、興味のある資格が対象になっているかどうか、スクールのパンフレットをチェックすることから始めてみませんか?「高くて無理だ」と諦めていた道が、制度を知ることで一気に現実的な選択肢に変わるはずです。