木造一戸建ての火災保険を安くする!構造級別の判定基準と保険料を抑える3つの鉄則
「木造住宅は火災保険が高い」と諦めていませんか?確かに、コンクリート造のマンションと比較すると、木造一戸建ての保険料は高めに設定される傾向にあります。しかし、実は同じ木造住宅でも、建物の性能や契約の仕方を工夫するだけで、毎月の支払いを劇的に抑えることが可能です。
家を建てたばかりの方も、これから更新を迎える方も、火災保険の仕組みを正しく理解すれば、家計の負担を大幅に軽減できます。今回は、木造一戸建ての保険料を左右する「構造級別」の判定基準と、コストを最小限に抑えるための鉄則を詳しく解説します。
1. 保険料の鍵を握る「構造級別」とは?
火災保険料を決める最大の要因は、建物の「燃えにくさ」です。これを数値化したものが「構造級別」と呼ばれる区分で、一戸建ての場合は主に以下の2つに分かれます。
T構造(耐火構造): 準耐火建築物や省令準耐火建物などが該当します。鉄骨造だけでなく、一定の基準を満たした木造住宅もここに含まれます。
H構造(非耐火構造): 上記に該当しない一般的な木造住宅です。T構造に比べると、保険料が高くなるのが一般的です。
木造でも「T構造」になれば保険料が半額近くになることも!
多くの人が「木造=H構造」だと思い込んでいますが、最近の注文住宅やクオリティの高い建売住宅は、「省令準耐火建物」の基準を満たしているケースが非常に多いです。 もし自分の家が省令準耐火建物であれば、構造級別は「T構造」となり、一般的な木造(H構造)に比べて保険料が30%〜50%程度安くなる可能性があります。ハウスメーカーのパンフレットや建築確認申請書をチェックして、適合しているか必ず確認しましょう。
2. 木造一戸建ての保険料を抑える「3つの鉄則」
構造を変えることは難しくても、契約内容を見直すことで保険料を下げるチャンスは誰にでもあります。以下の3つの鉄則を実践してみましょう。
鉄則①:ハザードマップを基に「水災補償」の要否を判断する
火災保険のセットプランには、台風による洪水や土砂崩れをカバーする「水災補償」が含まれていることが多いです。しかし、水災補償は保険料の中でも大きな割合を占めます。
自治体が発行するハザードマップを確認し、自分の家が「浸水リスクが極めて低い高台」や「過去に一度も浸水被害がないエリア」にある場合は、水災補償を外すという選択肢があります。これだけで年間数万円の節約になることも少なくありません。
鉄則②:免責金額(自己負担額)を賢く設定する
免責金額とは、災害時に修理費用が発生した際、自分で負担する金額のことです。
例えば、免責を「なし」にするのではなく「5万円」や「10万円」に設定すると、保険会社が支払うリスクが下がるため、保険料の割引が受けられます。
「小さな傷や破損は貯金で直す、大きな被害の時だけ保険を使う」と割り切ることで、ランニングコストを大幅に下げることができます。
鉄則③:代理店型ではなく「ダイレクト型(通販型)」を検討する
自動車保険と同様、火災保険にもインターネットで直接契約する「ダイレクト型」が存在します。
店舗型の保険代理店を通さない分、人件費や店舗維持費がカットされており、同じ補償内容でも保険料が割安に設定されているケースが多いです。特に木造住宅のようにベースの金額が高い場合、この数パーセントの差が総額で大きな差となって現れます。
3. 見落としがちな「割引制度」をフル活用する
保険会社によっては、独自の割引メニューを用意しています。これらを適用漏れなく申告することが大切です。
築浅割引: 築年数が浅い(例:築10年未満など)建物に適用されます。
オール電化割引: 火を使わないため火災リスクが低いとみなされ、割引対象になることがあります。
ノンスモーカー割引・ホームセキュリティ割引: 会社によって、特定の防犯・防災設備が整っている場合に優遇されることがあります。
これらの条件に合致しているか、見積もり時にしっかりと確認しましょう。
4. まとめ:木造だからと諦めず「最適化」を目指そう
木造一戸建ての火災保険は、決して「言われるがままの金額」で加入するものではありません。
省令準耐火建物ではないか確認し、正しく構造級別を判定する
ハザードマップを見て、不要な補償をカスタマイズする
複数社で見積もりを取り、ダイレクト型も視野に入れる
このステップを踏むだけで、住まいの安心を維持しながら、家計に優しい保険プランを実現できます。まずは手元にある「保険証券」や「建築関係書類」を広げて、今の契約が自分の家に本当に合っているか見直すことから始めてみてください。
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