「学資保険 vs 新NISA」教育資金作りはどっちが正解?15年後の受取額とリスクを徹底比較
「子供の将来のために、一番賢くお金を貯める方法を知りたい」
「最近よく聞く新NISAで教育資金を準備しても大丈夫?それとも昔ながらの学資保険?」
大切なお子様が生まれてから、真っ先に頭に浮かぶのが「教育資金」の悩みですよね。大学進学までにかかる費用は、国公立でも数百万円、私立ならそれ以上。この大きな金額を、どうやって、どれくらいの期間で準備すればいいのか、迷ってしまうのは当然のことです。
特に今は、利回りは低いけれど安心感のある「学資保険」と、高い収益性が期待できるけれど元本割れが怖い「新NISA(少額投資非課税制度)」という、正反対の選択肢を前に悩んでいる親御さんが増えています。
この記事では、学資保険と新NISAのメリット・デメリットを徹底比較し、15年後の受取額のシミュレーションや、どちらを選ぶべきかの判断基準を詳しく解説します。
1. 学資保険と新NISA、根本的な違いを一覧表でチェック
まずは、この2つの制度の性質を整理してみましょう。一言で言えば、学資保険は「契約」、新NISAは「運用」という大きな違いがあります。
| 比較項目 | 学資保険 | 新NISA(積立投資) |
| 元本の保証 | ほぼ確実(保険会社破綻時を除く) | なし(運用次第で増減する) |
| 期待できる利回り | 低め(返戻率103%〜110%程度) | 高め(年利3%〜5%超も期待可能) |
| 万が一の保障 | 払込免除制度あり | なし |
| 節税メリット | 生命保険料控除が受けられる | 運用益がすべて非課税 |
| 資金の引き出し | 途中で引き出すと元本割れしやすい | いつでも売却して現金化が可能 |
学資保険は「決まった時期に、決まった額を確実に受け取る」ことに特化しており、新NISAは「非課税メリットを最大限に活かして、お金を大きく増やす」ことに特化しています。
2. 【シミュレーション】15年後の受取額はどれくらい変わる?
教育資金の積立期間として一般的な「15年間」で、毎月2万円(総額360万円)を積み立てた場合のシミュレーションを比較してみましょう。
学資保険の場合
現在の高水準な学資保険(返戻率106%想定)であれば、15年後の受取額は約381万円となります。
利益は21万円程度ですが、何より「大学入学時に必ずこの金額がある」という安心感が最大の強みです。
新NISA(投資信託)の場合
新NISAで全世界株式や米国株式のインデックスファンドに投資した場合の予測です。
年利3%(堅実運用): 約452万円(+92万円)
年利5%(積極運用): 約534万円(+174万円)
期待値だけで見れば新NISAの圧勝です。しかし、新NISAには「15年後に暴落しているかもしれない」という出口戦略のリスクがあることを忘れてはいけません。
3. 学資保険を選ぶべき「3つの大きな理由」
あえて利回りの低い学資保険を選ぶ背景には、投資にはない「家族を守る仕組み」があります。
契約者に万が一があった時の「払込免除」
学資保険の最大の価値は、この特約にあります。もし契約者である親が亡くなったり、高度障害状態になったりした場合、それ以降の保険料の支払いはストップしますが、将来の学資金は全額支払われます。これは新NISAには絶対に真似できない「子供の教育機会の確保」という究極のセーフティネットです。
確実な「出口」が約束されている
投資の場合、子供が18歳になるタイミングで「リーマンショック級」の暴落が来たら、売却をためらってしまうかもしれません。学資保険は契約時に受取額が決まっているため、市場の動向に一喜一憂することなく、淡々と教育計画を立てることができます。
強制的な貯蓄習慣
新NISAはいつでも引き出せてしまうため、車を買う、家のリフォームをする、といった誘惑に負けてしまう可能性があります。学資保険は「解約すると損をする」という心理的ハードルがあるため、教育資金という聖域を守り抜くことができます。
4. 新NISAを活用した教育資金作りの落とし穴
一方で、新NISAを教育資金のメインにする場合には注意点もあります。
所得控除がない
学資保険は毎年の所得税や住民税を安くできる「生命保険料控除」が使えますが、新NISAには積立時における税制優遇はありません。
自己責任による銘柄選定
どの投資信託を買うか、いつ売るか、すべて自分で決めなければなりません。投資の知識が不足していると、リスクの高い商品を選んでしまう危険性もあります。
相場の下落リスク
過去のデータでは長期投資はプラスに収束しやすいですが、子供が18歳になる年に必ずプラスであるという保証はありません。
5. 結論:どっちが正解?賢い親がやっている「ハイブリッド戦略」
「学資保険」か「新NISA」か。実はどちらか一方に絞る必要はありません。今の時代のスタンダードは、両方のいいとこ取りをする**「ハイブリッド型(併用)」**です。
おすすめの組み合わせパターン
学資保険(月1万円): 大学の入学金や初年度の授業料など、「絶対に失えない最低限のお金」を確保。同時に払込免除制度で万が一の保障を備える。
新NISA(月1万円〜): 将来の授業料の値上がりや、海外留学、大学院進学など、「もし増えたら嬉しい上乗せ資金」として運用。
このように役割を分担させることで、守りを固めつつ、攻めの資産形成も行うことができます。
6. まとめ:今の家計に合った選択を
教育資金の正解は、各家庭の収入、資産状況、そしてリスクをどこまで許容できるかによって変わります。
**「とにかくリスクを避けたい、親の保障も兼ねたい」**なら学資保険。
**「インフレ対策を重視し、少しでも教育資金を増やしたい」**なら新NISA。
**「両方のリスクを分散したい」**なら併用。
まずは一度、プロのアドバイザーに「我が家の場合はどちらが効率的か」をシミュレーションしてもらうのが一番の近道です。子供が成長してから「もっと早く準備しておけばよかった」と後悔しないよう、今のうちから最初の一歩を踏み出しましょう。
子供の将来を守る!学資保険の賢い選び方と後悔しないための活用ガイド