相続対策に強い生命保険の選び方:一時払終身保険と平準払、どっちが得?


「相続税の節税のために生命保険に入ろう」と決めた際、次に悩むのが**「お金を一括で払い込むべきか(一時払)、それとも毎月コツコツ払うべきか(平準払)」**という選択です。

どちらも「500万円×法定相続人の数」という非課税枠を活用できる点では同じですが、実は**「節税の即効性」「資産圧縮の効果」、さらには「手元の現金のコントロール」**という面で大きな違いがあります。

この記事では、相続対策としての生命保険選びにフォーカスし、一時払終身保険と平準払(月払・年払)のどちらが、あなたの状況において「得」になるのかを徹底比較・解説します。


1. 「一時払終身保険」が相続対策の王道と言われる理由

一時払終身保険とは、契約時に保険料の全額を一括で支払うタイプの保険です。まとまった現金がある場合に、非常に高い効果を発揮します。

メリット:一瞬で「課税財産」を「非課税財産」へ

一時払の最大の強みは、支払った瞬間に相続対策が完了するという点です。

例えば、銀行に預けている1,000万円は、そのまま相続税の課税対象です。しかし、これを一時払終身保険に充てると、その瞬間に「死亡保険金」という扱いになり、非課税枠が適用されます。

  • 即効性: 契約の翌日に万が一のことがあっても、非課税枠がしっかり適用されます。

  • 資産の圧縮: 高齢で余命が短いと考えられるケースでも、確実に現金を相続財産から切り離せます。

デメリット:手元の流動性がなくなる

一度に大きな現金を支払うため、急に病気の治療費や介護費用が必要になった際に、手元の現金が不足するリスクがあります。解約すればお金は戻ってきますが、契約後すぐに解約すると「解約返戻金」が支払った保険料を下回る(元本割れする)ことが多いため、注意が必要です。


2. 「平準払(月払・年払)」で時間をかけて対策するメリット

平準払は、毎月や毎年決まった額を支払っていく、一般的な保険の形です。こちらは「現役世代」や「少しずつ資産を移したい人」に向いています。

メリット:少額から始められ、贈与との相性が良い

平準払の魅力は、一度に多額の現金を失わないことです。また、**「暦年贈与」**を組み合わせた高度な節税テクニックが使えます。

  • 贈与プランの活用: 親が子に保険料相当額を現金で贈与し、子が契約者・受取人となって保険料を支払う形にすれば、将来の保険金は「相続税」ではなく「所得税」などの対象になり、結果として全体の税負担を抑えられるケースがあります。

  • インフレリスクへの対応: 長期間にわたって支払うため、一括で払うよりも経済状況の変化に柔軟に対応できる側面があります。

デメリット:対策完了までに時間がかかる

平準払の場合、非課税枠をフルに活用するための「出口の金額(死亡保険金額)」を設定しますが、払い込み期間中に万が一のことがあると、それまでに支払った総額に対して保障額が割高になることもあれば、特約の付け方によっては複雑になることもあります。何より、まとまった現金をすぐに非課税化したい場合には不向きです。


3. 【徹底比較】あなたはどっちを選ぶべき?

どちらが得かは、あなたの「年齢」と「手持ちの現金額」によって決まります。

一時払終身保険が「得」な人

  • すでに多額の預貯金がある: 銀行に眠らせている現金を、今すぐ相続税の対象から外したい。

  • 高齢である: 短期間で確実に対策を終わらせたい。

  • 手続きをシンプルにしたい: 毎月の支払いや、子への毎年の贈与といった手間を省きたい。

平準払が「得」な人

  • 現役で収入がある: まとまったキャッシュはないが、毎月の収入から少しずつ家族に資産を残したい。

  • 長期的な節税を狙いたい: 贈与税の基礎控除(年間110万円)を活用して、賢く資産を次世代に移したい。

  • 健康状態に不安がない: 長く払い続けることで、結果的に大きな保障を確保したい。


4. 収益性を高めるための「お宝」チェックポイント

保険選びで損をしないために、以下の3つのポイントは必ず確認してください。

① 予定利率(運用利回り)

相続対策とはいえ、保険は「運用」の側面もあります。最近では、円建てよりも利回りが高い外貨建て保険(米ドルや豪ドルなど)を利用して、非課税枠を確保しつつ、受け取る金額そのものを増やそうとする手法も人気です。ただし、為替リスクには注意が必要です。

② 解約返戻金の推移

「もし長生きして、自分でお金が必要になったら?」という視点も大切です。何年経てば支払った保険料以上の解約返戻金が戻ってくるのか(返戻率)を事前に確認しておきましょう。

③ 告知の有無

高齢になると健康状態がネックになりますが、相続対策向けの保険には、健康状態の告知がゆるい(または無い)**「引受緩和型」「無選択型」**があります。持病があるからと諦める必要はありません。


5. まとめ:自分の資産状況に合わせた「最適解」を

「一時払」と「平準払」、どちらが絶対的に優れているということはありません。

  • 今すぐ税金を減らしたいなら「一時払」

  • 計画的に資産を移していきたいなら「平準払」

このように使い分けるのが正解です。

相続対策は、早めに動くほど選択肢が増え、効果も大きくなります。「自分の家族にはどの方法が一番負担が少ないのか」を、この機会にじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

もし具体的な税額のシミュレーションや、どの保険会社の商品が今のトレンドに合っているかなど、より詳しい情報が必要であれば、いつでもサポートいたします。大切な資産を守る第一歩を、ここから始めましょう。


生命保険で相続税を劇的に減らす!非課税枠の活用と賢い節税対策を徹底解説



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